第449章 家族写真を撮る

オフィスに戻ると、鳳山啓人はすぐにアイスコーヒーを一杯注いで差し出し、恐る恐る尋ねた。

「城田社長……大丈夫ですか」

城田景行は冷淡に一瞥しただけで答えない。鋭く整った横顔はひどく陰り、ひやりとした表情は冬の風みたいに刺さって寒かった。

左手の骨ばった指が、トントンと机を叩く。どれほど時間が過ぎたのか――薄い唇がようやく動いた。

「親父のところに、笠羽さんがずっと探してる古画があるんだろ?」

鳳山啓人は腑に落ちない顔でうなずく。

「はい。会長は昔から古画の収集が趣味です。ただ、笠羽さんが探しているのは別の“秘蔵”で……会長がお持ちのものとは、少し違うかと」

「何が違う。どっちも...

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