第125章

三人称視点

 愛美の部屋には、重苦しい空気が立ち込めていた。

 平野綾子はデスクの前に座り、高木愛美のスマホに保存されている写真をスクロールしていた。

 窓辺に置かれたネズミの死骸、ズタズタに切り裂かれた血まみれのベビー服、そして、背筋が粟立つような低周波ノイズの録音データ。

 ダンッ!

 綾子は怒りに任せてスマホを机に叩きつけた。その胸は激しく上下している。

「ただの変態じゃない!」

 綾子は歯ぎしりするように吐き捨てた。

「こんな悪趣味な嫌がらせ、まともな神経してる人間のやることじゃないわ」

 ベッドの端に腰掛ける愛美の顔色は、相変わらず土気色だった。

「今日、カフェで南川茜...

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