第151章

三人称視点

 ゴールデンムーン・パックの縄張りへと続く公道。高木一郎の車列が、土煙を巻き上げながら猛スピードで疾走していた。

 中央を走る護送車の後部車両は、薄暗く淀んだ空気に包まれている。

 高木愛美は両手を後ろ手に手錠で拘束され、隅の方で小さく丸まっていた。頭には黒い布袋が被せられたままで、息をするのすら酷く苦しい。

「チッ、まさかあの高慢ちきなルナが、こんなザマになるとはな」

 向かいに座る見張りの男が、愛美のふくらはぎを爪先で小突く。軽薄な響きを含んだ声だった。

「後継者を殺したんだって? そりゃあ大罪だ。群れに着いたら、間違いなく長老会に処刑されるぜ」

 もう一人の見張...

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