第98章

第三者視点

 高木愛美と丸山大翔は、医師の案内に従って真っ直ぐ院長室へ向かった。

 院長は三船浅子という、穏やかな雰囲気を持つ中年の女性だった。

 愛美は彼女の姿に松井美玲の面影を重ね合わせ、得も言われぬ親近感を抱いた。

 この前、高木文弘の見舞いに訪れた際、彼女にはある思惑があったものの、古川英治の病状のことも決して忘れてはいなかった。

 そのため、文弘の病室を後にしたあと、わざわざ引き返してきたところで、ちょうど三船浅子と鉢合わせたのだ。

 古川英治の容態を知った三船は、強い関心と重大な眼差しを向け、自らこの症例の研究にあたることを即座に申し出た。

 愛美は彼女の協力に深く感...

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