第125章

義父は私を見ると、多少なりとも後ろめたさがあるのか、バツが悪そうに視線を逸らした。だが、すぐに虚勢を張るように声を張り上げる。

「娘が欲しいか? いいだろう、身一つで出て行け。そうすれば娘は返してやる」

 私は怒りで目の縁を赤くし、声を震わせて叫んだ。

「あの子は、あなたの孫でしょう! どうしてさくらを脅しの材料になんかできるの!?」

「脅しだと? 人聞きが悪いことを言うな。儂は息子の物を取り返してやろうとしているだけだ。高橋真美、いい気にならん。そもそもお前が、うちに大柄な跡取り息子を生まなかったのがいけないんだろうが。そうでなければ直樹だってこんなことにはならなかった。全部お前の...

ログインして続きを読む