第129章

それは答えの出ない問いだった。幾度も寝返りを打ち、結局眠りに落ちるその瞬間まで、私の中に明確な答えは見つからなかった。

 翌日、坂本天宇が加賀先生を送り届けることになったのだが、さくらが名残惜しそうにして、どうしてもついていくと言って聞かない。加賀先生もさくらを可愛がっているし、この一老一少に期待に満ちた眼差しで見つめられては、断りようがなかった。

 結局、私は坂本天宇にさくらを同乗させ、加賀先生を送った後に連れ帰ってもらうことに同意した。さくらは私とハイタッチして「いい子にしてる」と誓い、私は坂本天宇に「ごめんね」という苦笑いの視線を送った。

 三人を見送った後、私は伊藤香織と相談し...

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