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「効果がないなら、単刀直入に本題に入りましょう。今日私を呼び出したのは、ただ謝罪するためだけじゃないでしょう」

口元を軽く拭いながら告げる。女の勘というやつか、西村慧子の言う『サプライズ』がどうしても気になっていたのだ。直感的に、それは私にとって正真正銘の驚きをもたらすものだと確信している。だからこそ、その正体を一刻も早く知りたかった。

西村慧子も今度は遠回しな言い方をせず、ひとつの書類袋を取り出して私の目の前に置いた。

ちらりと視線を落とす。それは今日、坂下直樹とその妹が持っていたものと全く同じ書類袋だった。中を開けた瞬間、思わず目を輝かせた。なんと、そこに入っていたのは私と坂下直樹...

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