第25章 突発事件

電話をかけると、機械的な声が「電源が切れています」と告げた。

私はその場に崩れ落ち、涙も出ない状態だった。

娘がどうなっているか分からないと思うと、歯を食いしばって立ち上がり、カードを抜いて来た道を走って戻った。足はひどく震えていた。

ロビーに戻り、香織にもう一度電話をかけたが、やはり電源が切れていた。

私はもう焦りで何も考えられなくなった。どうして二人とも電源を切っているの?

仕方なく坂下家に電話することにした。もう午前1時を過ぎていたが、二人の年配者を驚かせるのが心配だった。

案の定、電話が繋がると義母の声は少し慌てていた。「真美、どうしたの?こんな時間に、何かあったの?」

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