第29章 見知らぬ親密な写真を受け取る

坂下直樹は一瞬固まり、少し驚いた様子だった。

私は平然とした顔で彼を見つめ、「私たちの貯金のことよ。言っておくけど、このお金は早く返してもらわないと!いつか気に入った物件があったら、すぐに購入するつもりだから、これ以上引き延ばせないわ!特にさくらはちゃんとした幼稚園に入れないといけないし、できれば育英みたいな、小学校から高校まで一貫教育ができる学区の家がいいわ!」

坂下直樹は黙ったまま、ずっと俯いていて、何を考えているのか分からなかった。

私はむしろ能天気に冗談めかして、「ねえ、どうして何も言わないの?大事なことなのに、なんであなたそんなに無関心なの?焦ってないの?私はすごく焦ってるん...

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