第37章 実家急電

この電話で、私は呆然としてしまった。

もう二年も実家に帰っていなかった。子供が小さすぎるし、坂下直樹もずっと忙しくて、私一人で子供を連れて帰るのを彼が心配していたから、ずっと帰れずにいたのだ。

携帯電話を手に、私は呆然と立ち尽くした。これまで感じたことのない感覚が押し寄せてくる。

私は両親の一人娘で、大学まで出してもらった後、実家からは次第に遠ざかっていった。困ったときだけ助けを求めるような状態で、この数年、確かに両親を疎かにしていた。

親孝行や世話という点では、坂下家の両親に対するほど気を配っていなかった。まだ若くて健康だからと思っていたけれど、「重病」という言葉はあまりにも重すぎ...

ログインして続きを読む