第43章 危機を作る

夜になり寝る時間になると、あの汚いベッドを見つめ、坂下直樹と坂下あゆみが絡み合う光景を思い出して、心の中の吐き気を必死に堪えながら、何とか心の障壁を乗り越えて坂下直樹とあのベッドに横たわった。

ところが私が横になるやいなや、坂下直樹が寄ってきて抱きついてきた。「真美、悪かった。もう怒らないでくれ、いいか?」

会ってから今まで、坂下直樹はずっと私が怒っていると決めつけていた。実際には私を試しているのだろう?

彼の私への猜疑心は一度も止まったことがない。

私は適当に言い訳した。「怒る暇なんてないわ。家のことが心配で、お父さんがどうなってるか分からないし」

彼は体を翻して私を抱き寄せ、私...

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