第123章 佐藤悟が椎名時夜のブラックリストに入る

「どうしたの?」山本希は何気なく尋ねた。

「この二年間、仕事に戻らず、ずっと休暇をくれたのは、彼と結婚したからなの?」椎名時夜は先ほどの電話やこの間起きたことをすべて考えていた。

山本希も隠さなかった。「うん」

椎名時夜は最後の質問をした。「彼は佐藤悟という名前?」

山本希は眉を少し上げた。意外とよく知っているものだな。「そうよ」

その瞬間。

山本希は自分の秘書がすでに佐藤悟をブラックリスト入りさせていることを知らなかった。

彼は小林橋が自分の社長の悪口を何度も言っていたことをはっきりと覚えていた。こんなに良くない社長なら、夫としても良くないはずだ。

なるほど、社長が佐藤悟と...

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