第46章

葬儀の祭壇の下が、どっと沸いた。ざわめきがうねりとなって広がり、誰もが信じられないものを見る目で、橋野悠希の手にある透明なガラス瓶を凝視している。

「そんな馬鹿な……村木明広は村木雨の一人息子だぞ? 財産は全部あいつのもののはずだ。親父を殺す理由がどこにある」

「そうよ! この女、でたらめ言ってるんじゃないの?」

「いや、でたらめなら長川貞也が一緒に騒ぐわけないだろ。長川様だぞ!」

村木明広の襟元は長川貞也にがっちり掴まれ、首が絞まって息が入らない。明広は喘ぐように、かすれた声で叫んだ。

「て、てめえ……でたらめを言うな! お前、雪村投資グループの人間だろ。知ってるぞ! 島崎ワイナ...

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