第184章

桜川マンション。

石川健太と石川香織は時計を見上げた。時刻はすでに十一時を回ろうとしているのに、ママはまだ帰ってこない。

ママは普段、たとえ残業であっても必ず事前に連絡をくれる。もし九時を過ぎるようなら、仕事を持ち帰って家でするはずだ。こんな時間まで連絡もなしに戻らないなんて、ありえない。

間違いなく、何かあったんだ。

石川健太は居ても立ってもいられず、即座に水原一郎へ電話をかけた。

「一郎、ママがまだ帰ってこないんだ。電話しても出ないし……ママの身に何か起きたのかも。頼む、何か方法はないか? ママの居場所を見つけてくれ!」

その頃、水原一郎はすでにベッドに入り、就寝しようとして...

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