第190章

「焦らないで、心奈姉さん。私もさっきからそのことを考えていたの」

田中心伊はベッドの端に腰を下ろすと、悪だくみを持ちかけるように声を潜めた。

「いっそのこと、石川社長に薬を盛って、既成事実を作っちゃうのはどう?」

「そんなこと……いいのかしら」

水原心奈は躊躇いを見せた。

「今さら何を言ってるの? 他にいい方法がある? 石川社長はあんなに精力が絶倫なんだもの。見てよ、あのクズの水原玲と一晩寝ただけで、双子を妊娠させたのよ? 心奈姉さんだってもちろんできるわ」

田中心伊は畳みかけるように続ける。

「子供さえできれば、石川社長の性格上、知らん顔なんてできないはずよ」

「それに、石...

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