第197章

冗談めかしてはいるが、おじいさんの言葉に誇らしさが滲んでいるのは誰の目にも明らかだった。

老院長は診察を終えると、冷ややかな視線を他の水原家の面々に走らせる。

「ここは病院です。用がないならお引き取りを。患者には安静が必要ですので」

「そうだ、さっさと帰れ。うるさくて頭が痛いわ」

水原のおじいさんが追い打ちをかけた。

水原家の一同は、渋々といった様子で立ち去っていく。

帰り際、老院長は水原玲と石川秀樹のそばで足を止め、こう言い添えた。

「水原さん、おじいさんを連れて帰って看るなら、いつでも退院の手続きをしますよ。もし入院を続けるなら、特別看護師を手配しましょう。……それと、後で...

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