第209章

「警察に通報する? ええ、どうぞご自由に」

 水原玲は彼らの脅しなど意に介さず、冷然と言い放った。

「ただし、私がやったという証拠があればの話だけど」

「水原玲、貴様……悪辣にも程があるぞ」

 水原矢野は耐えきれずに声を荒らげた。

「いくら叔母さんが気に入らないからって、目上の人間に対する態度じゃないだろ」

 水原玲は、まるでこの世で一番滑稽な冗談でも聞いたかのように鼻で笑った。

「水原矢野、今さら身内面? さっき彼女が私を罵倒していた時、あなたは言わなかったじゃない。『彼女も一応、僕の従姉妹だ』って」

 痛いところを突かれ、水原矢野は言葉に詰まる。

「水原玲、なんて性悪な...

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