第210章

石川健太は振り返り、甘えるような満面の笑みを彼女に向けた。

「僕たち四人、ずっと集まってないじゃん。だから一緒に遊びに行きたいなって思ってさ。ねえママ、千尋が言ってたよ。ママによくウォーターパークに連れてってもらうって。そこ、すっごく楽しいんだってね。僕たちも行きたいな。四人みんな連れてってよ、いいでしょ?」

「もちろんいいわよ。連れて行ってあげる」

水原玲は彼の小さな頭を撫で、何も考えずに即答した。だがすぐにビデオ通話の画面に目を向け、言葉を濁す。

「でも、一郎と千尋は……外出するのはちょっと不便じゃない?」

画面の向こうで、水原一郎も手元の作業を止め、レンズの方を向いた。

水...

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