第237章

「この件は問題ないわ。あたしから彼に話す。そうすれば絶対OKって言うはずよ」水原千尋は自信満々に、小さな胸をどん、と叩いてみせた。

「そうね。じゃあ、あなたたちから話してみて。許してくれたら一番いいけれど、ダメだったらまた別の方法を考えましょう」水原玲はそう言って頷いた。

 水原一郎はすぐにスマートフォンを手に取り、石川秀樹に発信した。

 ――石川グループ本社。

 石川秀樹は海外支社との電話会議の真っ最中だったが、手元のスマホがふいに震えた。

 画面に点滅する名前を目にすると、石川秀樹は会議を一時中断させ、通話ボタンを押した。「石川健太か。どうした?」

「石川社長、お仕事の邪魔を...

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