第277章

 水原玲は、驚きのあまり息を呑んだ。

 どうして、この子たちがここに?

 あの石川秀樹が、よく外出を許したものだわ。

 だが、考えを巡らせる暇もなく、チャイムは鳴り続けている。

 彼女は仕方なくドアを開け、努めて冷静さを装いながら尋ねた。

「石川のお爺様、どうして突然……?」

「ほれ!」

 お爺様は二人の小さな子供たちを顎でしゃくった。

「この子たちが、どうしてもお前に会いたいと言うもんでな。以前会ったことがあると聞いて驚いたよ。ちょうど今日、秀樹が出張中なのをいいことに、連れてきてしまったわい」

 そう言いながら、お爺様は水原玲の反応をじっと窺っている。

 彼とて、水原...

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