第291章

石川秀樹は眉をひそめた。このちびっ子、機嫌を損ねているのか?

洗面を済ませ、階段を下りながら斎藤恭介に電話を入れる。指示を受けた斎藤は、五つのギフトボックスを抱えて入室し、それらをローテーブルの上に並べた。

秀樹は娘を抱き上げると、ピンク色の箱を手渡した。

「香織、パパからのプレゼントだ。開けてごらん。気に入ってくれるといいんだが」

しかし、娘の反応は鈍い。昨日の電話で見せた興奮ぶりはどこへやら、とろとろと包みを開け始めた。

「どうした? 嬉しくないのか?」

秀樹が尋ねても、娘は口を閉ざしたまま。まるで以前の塞ぎ込んでいた頃に戻ったようだ。

理由が分からず、秀樹は助けを求めるよ...

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