第293章

石川お爺さんは茶を一口啜り、ようやく口を開いた。

「こうしよう。わしらで二人をくっつけるんじゃ。考えてもみなされ、玲ちゃんにせよ秀樹にせよ、あそこまで優秀な人間はそうそうおらん。釣り合う相手など、世間広しといえど見つけるのは至難の業じゃろう。

 それに、わしには分かる。あの娘はまだ秀樹に情があるし、秀樹の方もあの娘に執心じゃ。美男美女でお似合いだし、どう見ても天造地設のカップルじゃろうが。

 いっそわしらがキューピッドになって、元の鞘に収めてやるんじゃ。そうすれば二人は結ばれるし、四人の子供たちだって一緒に暮らせる。両家の絆も深まる。これ以上のことはないと思わんか?」

 石川お爺さん...

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