第315章

一方、高塚礼佳も個室に戻っていた。

その頃にはもう、水原玲はすっかり酒が回り、泥酔に近い状態だった。

高塚礼佳は彼女の肩を抱き寄せ、慰めるように声をかけた。

「玲、そんなに悲しまないで。あんたには私がついてるし、雲だっている。これからあいつのところへ乗り込んで、鬱憤を晴らしてやろうよ。あのクソ女の口を裂いてやらなきゃ気が済まないわ。外であることないこと言いふらして……」

憤りに震える親友の顔を見て、水原玲は不思議と胸のつかえが取れたような気がした。ふっと、彼女の口元に笑みがこぼれる。

「もういいわ。あの人なら、どんな汚い手だって使いかねない。あなたたちが巻き込まれることはない……」...

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