第361章

順位を発表した審査員はマイクを手に取り、冷静沈着な口調で語り始めた。

「その通りだ。確かに柳沢結菜は、ヘレンに対する採点権を放棄した。我々は必要ないと言ったのだが……結果が証明している通り、ヘレンの実力は本物だ」

「彼女が初めて国際コンペに参加してから、早五年。私はその成長をこの目で見てきた。彼女は常に進化し、成長し続けている。今回の優勝は、まさに彼女の実力がもたらしたものであり、その名に恥じぬ結果だと言えよう!」

そこで言葉を切ると、彼はジーナを一瞥し、さらに厳しく追及した。

「君が言うような不正が、我々の国際コンペでまかり通るとでも思ったのか? 君はこの舞台を何だと思っている。我...

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