第376章

水原一郎もまさに同じ考えだった。

このクズ親父がママをいじめるのは、これ以上見ていられない。

二人は言い合わせるとベッドから這い降り、自分のリュックサックをまとめ始めた。

石川秀樹はその様子を見ても慌てることなく、ただ冷ややかな視線を送っただけだった。

「俺の許可なく、この病院から出られると思っているのか?」

病院どころか、病室のドアさえ出させるつもりはない。

水原一郎は呆れ果て、軽蔑の眼差しを父親に向けた。

「石川社長、それでも男ですか?」

ママをいじめることしか能がないのか。

しかし、石川秀樹は意味深な視線を水原玲に投げかけた。

「俺が男かどうかは、お前たちのママが一...

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