第219章

あっという間に四年の歳月が流れた。

青海町空港のロビー。渡辺美代は、心配そうにベビーシッターへ双子の生活リズムについて細々と念を押していた。

「琴葉さん、礼和と礼世は寝る前に必ずホットミルクを飲ませてね。礼世はいちご柄のパジャマじゃないと嫌がるし、寝る時に抱っこするいちごのクマのぬいぐるみはスーツケースに入ってるわ。礼和の恐竜のおもちゃも一緒に入れてあるから、ホテルに着いたら忘れずに出してあげて。中川は乾燥するから、こまめに水分補給もお願いね」

周防琴葉は渡辺家が雇ったプロのベビーシッターである。二人が生まれた時からずっと世話をしており、この四年間、献身的に尽くしてくれたおかげで子供た...

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