第224章

 周防琴叶が忙しそうにしているのを見ると、二人の子供は小さな手を繋いでこっそりと部屋へ忍び込み、パタンとドアを閉めた。

 渡辺礼世が小声で尋ねる。

「お兄ちゃん、パパに会ったの?」

 渡辺礼和は首を横に振った。

「やめとけよ。パパはクズ男なんだから、僕たちには必要ない。ママにもっといいパパを見つけてもらおうよ」

 渡辺礼世は不思議そうに小首を傾げた。

「パパって、自分の好きなように探せるの?」

「もちろんさ!」

 渡辺礼和は得意げに胸を張る。

 渡辺礼世はキャッキャッと嬉しそうに笑い声を上げた。

「じゃあね、わたしは背が高くて、すっごくかっこいいパパがいいな。ショートケー...

ログインして続きを読む