第13章 そんなに彼の子どもが好きなのか?

藤原由真は彼女の顔を見つめたまま、ふいに意識が遠のいた。――まるで、二人がまだ若かった頃へ戻ったみたいに。

けれど現実は、容赦なく突きつけてくる。

もう無理だ。

二度と、戻れない。

しばらくして、森川汐里がぽつりと口を開いた。

「……私を殺さないと気が済まないの? 藤原由真」

藤原由真は妄想から引き戻されるように瞬きをし、彼女を見据えた途端、胸の奥から怒りが噴き上がった。

「どっちが先に殺しにかかった? なあ。お前が言ってみろよ」

そう吐き捨てながら、大きな手が彼女の喉元をなぞる。次の瞬間には、そのまま締め上げられそうな冷たさ。

森川汐里はびくりと肩を震わせた。今の彼女は身...

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