第135章 威張っていたら、逆にぶたれた

何があっても、藤原由真は小野雨音に対してだけは、どこか甘かった。

今回のスキャンダルをどうしても否定したい気持ちはある。だが、雨音の顔を潰すわけにもいかず、由真は胸の奥に渦巻く苛立ちを無理やり飲み込んだ。

壁一枚隔てた部屋にいる雨音も、この騒ぎに気づいていた。

画面に踊る扇情的な見出し。そこに添えられた、寄り添うようなキス写真。

それを見た瞬間、雨音の頬にふわりと朱が差す。

どれだけ冷酷になれる女でも、好きな相手を前にすれば、可愛げのある反応くらいは出る。

雨音は目を泳がせ、ふと何かを思い出したように笑みを薄めた。

一瞬の浮かれのあとで、あの写真がどう撮られたものかを思い出す。...

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