第16章 あんたと命懸けでやり合う

その言葉を聞いた瞬間、森川汐里はぽかんと固まった。次いで、喉が裂けるほどの叫びが飛ぶ。

「藤原由真……騙したのね! この嘘つき! 私の子に手を出さないって、約束したじゃない!」

藤原由真は冷え切った目で彼女を見下ろした。汐里が取り乱せば取り乱すほど、口角だけが薄く上がる。

「まさか俺が、心の広い男だとでも思ったか? よそのろくでなしの種を腹に抱えたまま、のうのうと生かしてやるほどな」

「森川汐里。殴り殺さなかっただけでも、ありがたく思え。身の程を知れ」

その言葉に、汐里は下唇を血が滲むほど噛みしめた。憎悪を剥き出しにして睨みつける目は、今にも骨まで噛み砕きそうで。

藤原由真は一瞬...

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