第40章 彼女を見て、ムラムラした

森川汐里はそこでようやく、自分に手を出そうとしている男が誰なのかをはっきりと認識した。

「……おじさん。私、森川家の人間だよ? どうしてそんなことができるの!」

怒りを押し殺した声。瞳には水気が溜まり、悔しさを滲ませたまま相手を睨みつける。

だが森川国男は鼻で笑うだけだった。次の瞬間、乱暴に掛け布団をひっぺがす。

「うるせぇ。さっさとしろ」

森川汐里は信じられない思いで彼を見た。背筋を冷たいものが走る。

血の繋がった相手だ。なのに、どうして――。

「やめて! これ以上やったら警察呼ぶ!」

「俺は脅しがいちばん嫌いなんだよ。大人しくしてりゃ、優しくしてやる。逆らうなら……どうな...

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