第103章

天宮徳臣の言葉により、早乙女珠妃は早乙女グループの財務状況が想像以上に深刻な危機に瀕していることを悟った。

「どういうこと?」

「君の予想通りだ。早乙女グループの財務には致命的な欠陥がある。このままいけば遠からず破綻するだろう。そうなれば、君の一〇〇億も藻屑と消えるかもしれん」

 金を失うことなど、断じて許容できない。

 早乙女珠妃は問う。

「早乙女家は、あとどれくらい持つの?」

「もって三年だ」

 三年。それだけあれば十分だ。

「あれは母さんの心血が注がれたものよ。指をくわえて見ているつもりはないわ。会社も、金も、すべていただく」

 彼女の揺るぎない決意を見て、天宮徳臣は...

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