第126章

「ふふっ」

 早乙女珠妃は笑い声を漏らし、宇野火恋に向けて指先をちょいちょいと振ってみせた。

「案外、あいつと早乙女楽己はお似合いかもしれないわね。ただ、白井秋葉が楽己を嫁がせるのを嫌がるかもしれないけれど」

「それはどうかしら」

 宇野火恋は首を横に振った。

「姉さん、考えてみてよ。もし早乙女家の資金繰りが苦しくて、喉から手が出るほど援助を欲しているとしたら? 誰も助けてくれない状況で、一番手っ取り早い解決策は政略結婚でしょう?」

「有賀家については言うまでもないわ。あの親子が、姉さんの逆鱗に触れたせいで天宮さんが動いたんだって知ったらどうする? 罪滅ぼしのために、死に物狂いで...

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