第137章

天宮大奥様は清野雪音の手をポンポンと叩き、親しげに言った。

「仕事中でしょう? どうして降りてきたの。仕事が大事なのに、こんな老婆の相手なんてしなくていいのよ」

清野雪音は品よく微笑んで答えた。

「滅多にいらっしゃらないのですから、わたくしが直接お世話をするのは当然ですわ」

そう言いながら、彼女は天宮大奥様の腕を支えて奥へと案内した。

「天宮のお祖母様、ご覧になって。会社もだいぶ変わったでしょう?」

天宮大奥様も確かに久しぶりの来社だった。彼女は周囲を見回す。

「相変わらずだよ。徳臣がうまく管理しているようだね」

清野雪音は熱っぽい視線を傍らの天宮徳臣に向けた。二人が左右から...

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