第140章

言い放った土井千影は顔を上げ、早乙女珠妃が恥をかくのを今か今かと待ち構えていた。

しかし、珠妃は意に介する様子もなく、淡々と言い返す。

「徳臣さんの足は治せると、私も申し上げたはずですが」

その言葉に、千影は瞬間湯沸かし器のように激昂した。

「何よその言い草は! あの方のような名医と自分が肩を並べられるとでも思ってるの?」

「珠妃さん、叔母として言わせてもらうけどね、あなたがこの家に来てからというもの、どれだけ騒ぎを起こしたと思ってるの!」

「最初は大口叩いていたじゃない。徳臣の足は必ず治るって。でもどう? これだけ日数が経っても何の変化もないじゃないの。治す治すって、効果を見せ...

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