第15章

早乙女珠妃は彼女に取り合うことなく、視線を天宮大奥様へと向けた。

「私がやったのではありません」

天宮大奥様は深く頷いた。

「いい子だ。お前でないことは分かっているよ」

「お義母様、こんな時に身内贔屓はいけませんわ」

土井千影は食い下がる。

「早乙女珠妃、これはただのインコではありませんのよ。天宮家にとって運気を象徴する大切な鳥ですのに、それを殺めるなんて、一体どういうおつもり?」

土井千影の剣幕に、天宮大奥様は手を挙げて制した。

「よい、そこまでになさい」

土井千影は苛立ちを露わにし、地団駄を踏まんばかりだ。

「お義母様、これを見過ごすなんてできません!」

今日という...

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