第177章

「そんなこと、認められるか!」

 今回ばかりはコーエンが跳び上がらんばかりに反対しただけでなく、天宮徳臣もまた、不快そうに眉をひそめて拒絶した。

 彼は汚らわしいものでも見るような視線をコーエンに向け、冷ややかに言い放つ。

「彼と同じ部屋で寝るくらいなら、君の部屋のソファで寝る方を選ぶ」

 このままでは埒が明かないと悟った早乙女珠妃は、最終的に独断で話をまとめた。

「私の部屋の隣にもう一部屋取るわ。あなたはそこに泊まって」

 言い終わるや否や、徳臣の反論も待たずにホテルへ電話をかけ、テキパキと部屋を確保してしまった。

 コーエンが虎視眈々と見張っている以上、珠妃と同室になるとい...

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