第18章

宇野火恋は力強く頷いた。

「分かった、すぐに手配する」

電話を切った後、早乙女珠妃の心は深く沈んでいた。

窓の外に広がる空を眺めながら、彼女は生まれたばかりで奪われた我が子のことを思い出していた。

産後、昏睡状態から目覚めたのは五日が過ぎた頃だった。子供の行方を尋ねると、病院側は冷淡にも「死産だったため、あなたが眠っている間に処理した」と告げたのだ。

彼女を取り上げた担当医を問い詰めようとしたが、その医師は休暇を取って実家に帰ったと言われ、それ以来二度と姿を見せていない。

精神病院に閉じ込められていた日々、彼女は幾度となくあの子のことを想い、涙した。しかし、どれだけ調べても手がか...

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