第22章

「何よ、放して!」

早乙女楽己は早乙女珠妃の手を乱暴に振り払い、赤くなった手首をさすりながら恨めしげに睨みつけた。

「何すんのよ。馬鹿力で掴んで、痛いじゃない」

早乙女珠妃は腕を組み、冷ややかな視線で妹を見下ろす。

「痛みを感じるならまだマシね。で、今日は何しに来たの? 正直に言いなさい」

「……あんたの様子を見に来たに決まってるでしょ」

「嘘が上手くなったものね。今更そんな猫かぶりが必要? 契約の件で来たんでしょう」

図星を突かれ、早乙女楽己は顔を朱に染めて怒鳴った。

「あんたもまだ早乙女家の人間なら、パパのために少しは役に立ちなさいよ!」

「あいにくだけど、お断りよ...

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