第227章

天宮徳臣は頷き、川元一泉に指示を出した。

「直接、裏口へ回れ」

「承知いたしました」

川元一泉が短く応じる。会場に到着すると、正面ゲートの前にはすでに大勢の記者が詰めかけ、さらにはモデルを一目見ようとするファンたちで黒山の人だかりができていた。

前回のショーでは早乙女珠妃自身が注目を浴びすぎてしまったため、今回はあえて控えめに徹することに決めていた。すべてのスポットライトを、ランウェイを歩くモデルたちに当てたかったのだ。

とはいえ、彼女は少しばかりの仕掛けを用意し、事前にコーエンを通じて情報をリークさせていた。

その話題とは、今回のショーがAGと天宮グループの共同開催であるという...

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