第237章

天宮徳臣が言葉を切るや否や、場違いな怒声が響いた。

「反対だ!」

声を上げたのは、天宮徳臣の叔父である天宮北斗だ。彼は以前から、徳臣と早乙女珠妃の提携話に対して腹に据えかねるものを抱えていた。

家を追い出されてからの数日間、彼は土井家を頼って千影のもとへ赴いたが、そこでも門前払いを食らっていた。

天宮大奥様によって自身の手持ちの会社がすべて回収されたことを知った土井千影は、北斗に対して絶縁を宣言し、離婚を突きつけてきたのだ。

これには天宮北斗も頭を抱えた。実の母親からも離婚を迫られ、妻からも三行半を突きつけられる始末。

だが、北斗に離婚する気など毛頭ない。そもそも、妻との不和の発...

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