第27章

執事の報告を聞き、天宮徳臣は眉間の皺を一層深く刻んだ。

普段、夜遊びなどしない彼ですら、鶴田という令嬢が跋扈し、裏では相当派手に遊んでいるという悪評は耳にしていた。

早乙女珠妃は、なぜあのような女と親しくしているのか。

その頃、早乙女珠妃は早乙女楽己と共に、鶴田家の屋敷へと向かう車中にいた。

本来なら鶴田家に潜り込むには一苦労するはずだったが、まさか楽己の方から好機を運んできてくれるとは思いもよらない僥倖だ。

金箔の押された招待状を眺め、珠妃は心中で冷ややかに笑う。

鶴田詠子が自分を招いた理由など、どうせ辱めを与えるか、恥をかかせるつもりだろう。

だが、楽己がこれほど乗り気なの...

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