第29章

「緒方姫麗、俺様をこんなに待たせておいて、なんでこっちへ入ってきた?」

 言葉を吐き捨ててから、ようやく彼は異変に気づいた。

 緒方姫麗は来訪者を見るなり激昂し、救いを求めるように叫んだ。

「有賀様! 助けて、助けて!」

「なんだ、ゲームか?」

 有賀豪は目を剥き、興奮した様子で手をこすり合わせた。

「そいつはいいな、俺も混ぜろよ!」

 そう言うと、彼は早乙女珠妃をいやらしい目つきで舐め回した。

「こいつは上玉だ。今までの女より断然いい」

 有賀豪は言いながら、早乙女珠妃の頬へ手を伸ばす。

「有賀様……」

 緒方姫麗の警告が口を出るより早く、早乙女珠妃の足がしなるよ...

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