第35章

「いい加減にしろ」

天宮徳臣は早乙女楽己の言葉を遮り、冷ややかな表情で言い放った。

「住み心地が悪いなら、いつでも出て行って構わないんだぞ」

出て行く? そんなことできるわけがない!

ここに来てからというもの、何の利益も得ていないし、パパに約束した広告契約の話もまだ白紙のままだ。今ここを去るわけにはいかない。

「私……」

「謝れ」

早乙女楽己は呆気にとられた。どういうこと? 私が清野雪音に謝れって言うの?

彼女が呆然としているのを見て、天宮徳臣は不機嫌そうに言った。

「出て行きたくないなら謝罪するんだ。こんな簡単な道理、いちいち教えなきゃ分からないのか?」

早乙女楽己は顔...

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