第36章

「いくつか質問に答えて。正直に話せば解放してあげる」

「誰に向かって指図してやがる。てめぇに話すことなんかねぇよ!」

有賀豪は痛みに顔を歪めながらも、汚い言葉で罵り続けた。

彼が協力を拒んでも、早乙女珠妃は焦る様子を見せない。手元のグラスを優雅に傾け、一口酒を含んでからゆっくりと口を開いた。

「銀針をツボに打ってから十五分……それを過ぎれば、あなたの体は二度と元には戻らないわ。協力するかどうかは、自分の体と相談することね」

その言葉に有賀豪は狼狽した。恐怖を押し殺し、声を張り上げる。

「ハッタリかましてんじゃねぇぞ、アマ!」

「俺が裏社会でどう呼ばれてるか知らねぇのか? さっさ...

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