第38章

「徳臣兄さん、目が覚めた?」

清野雪音は微笑みながら弁当箱をテーブルに置き、中の料理を取り出しながら言った。

「厨房に作らせたの。冷めないうちに召し上がれ」

天宮徳臣はテーブルの上の料理を一瞥した。肉と野菜のバランスが良く、見た目も食欲をそそるものだった。

「今後、ここへは来るな」

その言葉を聞いた瞬間、清野雪音の瞳に涙が浮かんだ。

「徳臣兄さん、償いだと思って……どうか追い出さないで。そうしてくれないと、私、本当にこの家での居場所がないの」

「そんな必要はない」

彼がそう言うと、清野雪音はいっそう激しく泣き出した。

「徳臣兄さん、私が間違っていたわ。お願い、償いのチャンス...

ログインして続きを読む