第54章

「ぬ、脱ぐって、何をだ?」

 緒方取締役は困惑の眼差しを早乙女珠妃に向けた。これほどの美女が、なぜこうも性格が破天荒なのかと頭を抱えたくなる。

 早乙女珠妃は唇を尖らせた。

「ズボンに決まってるじゃない。脱がなきゃ診察できないでしょ」

 これには緒方取締役も閉口し、助けを求めるように天宮徳臣を見た。

「天宮社長、これは……」

 天宮徳臣は頷く。

「早乙女さんは医者だ。病、医を忌むなかれと言うだろう。緒方取締役、彼女の言う通りにしてくれ」

 ここまで言われては、緒方取締役も拒否できない。

 彼は観念してベッドに横たわり、ズボンを下ろした。早乙女珠妃は顔色一つ変えず、緒方取締役...

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