第95章

遠くでは、早乙女珠妃が数人の警備員に囲まれ、足止めを食らっていた。

「お嬢さん、招待状をお持ちでないなら校内には入れません。退去してください」

「今日は新入生歓迎会なんですから、ここで騒ぎを起こさないでください。さあ、早く出て行って」

その光景に、早乙女楽己も驚きを隠せなかった。早乙女珠妃はこの学校の理事ではなかったのか? なぜ警備員に追い払われているのだろう。

彼女は疑問を抱きつつも、不安げな表情を作って藤原天輝を見上げた。

「天輝さん、姉さんが困っているみたいです。助けてあげましょうよ。このままじゃ、きっと追い出されてしまいます」

「自業自得だ!」

藤原天輝は嫌悪感を露わに...

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