章 18
話しながら、梅姉さんは身体を反転させ、私に背を向けた。
梅姉さんの心の中にどんな苦しみがあるのか、今この瞬間何を考えているのか、私にはわからない。ただ一つ確かなのは、これがチャンスだということ。心の中にある全ての言葉を伝えなければならない。
梅姉さんの背中を見つめながら、私は大きく息を吸い込み、そして口を開いた。「梅姉さん、母さんがいなくなってから、ずっと私の面倒を見てくれていた。これまでの年月、梅姉さんの匂いも、助けてくれた一つ一つのことも、全部覚えている。実は私の心の中で、梅姉さんはもう最も親しい人になっている。梅姉さんが傷ついたり、悲しんだりするのは見たくない。守りたいんだ。信じてほしい...
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チャプター
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10. 章 10

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12. 章 12

13. 章 13

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21. 章 21

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