第145章 彼女には証拠が必要だ

【映像データの照合完了。患者は術後3日目、午前2時17分から2時19分にかけて、点滴ラインの監視映像が2分間途絶している】

【薬剤照合完了。看護記録上、当日投与予定の『免疫調整剤B7』は、ボトル記載のロット番号が薬剤部の出庫記録と一致しない】

結城南也が身を乗り出し、その2行の結論を目にした瞬間、息を呑んだ。

「やっぱりだ! 誰かが薬をすり替えて、監視も潰した!」

「監視の妨害は手慣れてる。瞬間的な強電流パルスで局所的に信号障害を起こしてるの。2分後に自動復帰するから、上位アラートも踏まない」

桜井結衣の視線が画面上を滑る。

「すり替えた側も相当賢いわ。見た目、色、粘度――全部『...

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